綿雲のしるべ

思い浮かんだことを置いておく場所。読書感想ブログ

2018-09-07から1日間の記事一覧

『三四郎』夏目漱石

人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ。 第九章 より 前期三部作とも呼ばれる夏目漱石初期の作品群の第一作目。『こころ』をはじめ、夏目漱石の作品は後に行けば行くほど人の心の葛藤や孤独を描く難解なものになっていく。…