綿雲のしるべ

思い浮かんだことを置いておく場所。読書感想ブログ

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ハムレット』シェイクスピア

この世の関節が外れてしまったのだ。なんの因果か、それを治す役目を押し付けられるとは! ― 第一幕 第五場 より 数あるシェイクスピアの作品の中でも、『ハムレット』の名を聞いたことのない人はいないのではないだろうか。本書は復讐を一つのテーマとして…

『オデュッセイア』ホメロス

「犬どもめが、貴様らはもはや、わしがトロイエの国から、帰らぬものと思ったのであろう。 その証拠には、わしの屋敷を散々に荒らし、召使の女たちに共寝を強い、わしが生きているというのにこそこそと妻に言い寄ったではないか。まことに広き天空を治め給う…

『イリアス』ホメロス

人間臭い神様たち 神という存在には何やら神聖で崇高な印象がある。しかし、ゼウスをはじめとする古代ギリシャの神々は、そうした私たちの畏敬の念を根こそぎ薙ぎ払っていく。彼らはわがままで、尊大だ。すぐムキになってなってケンカを始めたり、人間の態度…

『ダブリナーズ』ジェイムス・ジョイス

なんせ朗らか愉快なやつら なんせ朗らか愉快なやつら なんせ朗らか愉快なやつら あったり前の話じゃないか ―『ダブリナース』死せるものたち ジェイムス・ジョイス より ジョイス入門の書? 20世紀最大の作家の一人として数えられるジェイムス・ジョイス。彼…

例え話を多用する人

会議とかで例え話が持ち出されるたびに、なんだかもやっとすることが多い。それってなんだか違くない?でもそのもやもやが何なのかわからない。でもある時気付いた—都合よくごまかされてるんだなって。

『若きウェルテルの悩み』ゲーテ

『若きウェルテルの悩み』ゲーテ の感想文。