綿雲のしるべ

思い浮かんだことを置いておく場所。読書感想ブログ

2018-10-06から1日間の記事一覧

『門』夏目漱石

彼は門を通る人ではなかった。又門を通らないで済む人でもなかった。要するに、彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。 『三四郎』『それから』に続く漱石前期三部作の最後に当たる作品。主人公は異なるが、『それから』の代助の…